2019.07.22
費用がかさんでしまう?プロ視点のDIYの落とし穴 !
神奈川県相模原市の内装リフォーム会社TABATAです。
ご自身でお家を改良する「DIY」、テレビで頻繁に特集されることもあり今大流行しています。
インターネットを開けば、DIYのハウツー情報は簡単に手に入れることが出来ますし、最近では「DIY」をコンテンツの軸に据えたYoutuberもたくさん見かけることが出来ます。それらはますます人気に拍車をかけ、DIYが身近な存在になってきている証でもあります。
現に弊社にリフォームをお任せしていただくお客様の中にも「ここは自分でDIYをします」といった具合に、ご自身で家に施しを加えたいご希望や、少しでも出費を抑えたい要求をお持ちの方も多数いらっしゃいます。
しかし、DIYはお家の内装を自分の手で改造するということ、当然のこと”気をつけなくてはならない”箇所”やポイントも意識して臨まなくてはなりません。
そこで今回の記事では、弊社の大工歴30年の山口さんと戸建ての設計を30年やってきた小澤さんのお2方にDIYをするにあたり、気をつけなくてはいけないポイントを聞いてきました。
自分で住む家を自ら作っていきたいという発想はすごく素敵です。だからこそ、「こんなハズじゃなかった」と後悔しないよう、あらかじめDIYを着手する前に最低限知っておいて欲しい情報をお伝えします。
プロにお願いをされた方が良い箇所とは?
まず念頭においておいて欲しいことは、お家の中にもDIYをお勧めできる箇所とそうではない箇所があるということ。
ホームセンターなどで、最近は素人でもDIYできるような部材もたくさん売っておりますが、部材だけ揃えても専門的な知識や技術が必要になってくる施工はいくつもあるのです。
このことは、「自分で手の加えることのできる領域と、プロに任せた方がいい領域を知ることからDIYは始まる」と言っても過言ではありません。
想像以上の時間が取られ、仕上がりも悲惨に?「外壁」
ではDIYをオススメ出来ない場所を3つご紹介していきます。
まず外壁、たとえばコーキングの補修工事です。
コーキングはただ上からコーキング材を貼るだけでなく、古いコーキング材を剥がさなければならないのですが、ここが難所にあたります。
「シャッターのコーキングをDIYを自分で張り替えようと試みたが、はみ出たコーキングを外壁を傷つけないように剥がす作業に途方もない時間を取られ、結果として”ぐちゃぐちゃ”になってしまった」失敗のケースの報告がなされております。
結局費用は変わらない?「クロス貼り」
最近では「クロスの上から貼れる」ことが”ウリ”、糊があらかじめ塗布されているクロスがネットでも販売されており、いかにもとっつきやすそうに思えます。
しかし同時に、 正確な技術なくしては仕上がりが歪んでしまったり、目地(継ぎ目)が目立ってしまうことを注意しなくてはならないDIYがクロスでもあります。
また、自分で施工をするため、一見安く済んだようにも見えますが、クロスは材料代がものすごく高いので、終わってみれば合計費用はプロに頼んだ時とあまり変わらなかったりもするのです。
単純に重労働!「外構工事」
3点目はお庭や外構です。「芝生や砂利を自分で敷きたい」お声をお持ちの方は最近増えてきておりますが、ちょっとしたスペースであっても必要になる砂利は想像していたよりもずっと多く何十袋も必要になってきます。手間や時間を考えた時、プロにご相談して頂くことで結果的に満足のいく施工につながることになります。
では自分でDIYを施しても問題ない箇所とは?
以上大きく3点をご紹介しました。向こう見ずなDIYは時に家の機能を低下させてしまったり、不動産価値を大きく下げてしまうことも懸念されます。DIYは慎重に行わなくてはなりません。
それでは、ご自身で手の入れることのできる部分にはどのような箇所があるでしょうか?
まず、お家の”芯”に触れることのない「表層部分」。
先ほど、クロスの張り替えをご自身で施工することをオススメしない旨を話しましたが、
下地部分をプロがしっかり施工しておけば、クロスの張り替えは、建物自体に影響を与えません。
仮に歪んだとしても自分で貼りたいという方はDIYでも差し支えはありません。
また、手すりや内部の塗装も自分で塗るのも良いです。しかし外壁の「塗装」や先述の通り、コーキングは家の性能を大きく左右してしまうことに繋がってしまう恐れもあるため、DIYをお勧めいたしません。
逆に、障子の張り替えは、プロに頼む必要はありません。むしろ親子間でコミュニケーションを取りながら出来るリフォームの1つですので、ご自身でDIYをすることをお勧めします。
“安く済ませたい”だけでDIYに着手するのは危険!
DIYは愛着が湧きますし、多少の仕上がりの悪さも思い入れが出るので 、それ自体は素晴らしいことだと思います。
しかし、DIYをする動機はどこにあるでしょう?最後、これは1番大事な目安かもしれませんが、
「自分で作りたい」から挑戦したい場合は良いのですが、 「安く済ませたいから」DIYを考えている場合は、まず慎重に、自分の手に負えるかどうかを必ず確認を行ってください。
それは、ご自身でDIYをなさっても、仕上がりに納得がいかなかったり、取り返しのつかない損壊をさせてしまってから施工業者に頼むことは、言わずもがな大きな費用と労力が無駄にかかってきてしまうからです。
DIYをご検討、お悩みをお持ちの方は「ここ自分でもやれますかね?」 とお気軽にご相談して頂ければと思います。プロの立場からアドバイス、1番納得のいく解決策を一緒に考えていきましょう。